Character
雪路
ゆきじ
幼い頃に育て親(飾水)と生き別れる。
その後都市で暮らしていたが居場所を無くし、現在は親方とアンリの営む家具店に居候させてもらっている。
身体動作が器用だが思考が極端。一度決めた目標には突き進む一方で、自分の意識が向いていない物事は周囲からの意見に流されやすい。
アンリ
雪路の幼い頃の友人。桔梗家具店の跡取りとして育てられた。
大人の証である自分の名前を未だに決められていないことを悩んでいる。
穏やかで遠慮がちな性格だが、再会した雪路に対しては積極的な面も見せる。
長身で力仕事にも慣れているが、集中力にムラがあり親方からは「危なっかしい」と思われている。
親方(星影)
ほしかげ
桔梗家具店の店主。飾水がいた当時に親交があり、帰ってきた雪路を見習いとして店に迎えた。
雪路やアンリからは親方と呼ばれているが、名は星影という。
年の功もあり、大抵のことには動じない。仕事に関しては厳格で、時には怒りを露わにすることも。細身だが体力はアンリたちに引けを取らず、現在も工房に立ち続けている。
飾水
かざみ
雪路の育て親。オブジェ作家。
十八年前に青い霧の中で行方不明となる。
千崎
せんざき
雪路にとって最後の救助対象であった研究職員。
好奇心に応じて後先を考えない行動を取ることがあり、マイペース。
霧の研究に関してフットワークが軽く積極的だが、日頃の行いから軽率な態度だと捉えられてしまいがち。ただ、そのことすらも本人はそこまで気にしていない。
巣文
すぶみ
雪路が最後に仕事を共にした「アンカー」。
生真面目で慎重な性格と、「アンカー」という少数の立場を有している認識から規範的な行動を好む。
穂波
ほなみ
青い霧を研究・調査する機関「グラス」に所属している。「アンカー」と呼ばれる特殊な能力者。
ある日、桔梗家具店を訪ねてくるが……。
外見や仕草から幼さを感じさせられるが、頭の切れる自信家でしばしば周囲の人間を圧倒させるギャップの持ち主。
常にボディーガードの尾研を連れている。
尾研
おとぎ
穂波のボディーガード。雪路のことを快く思っていない。
自他共に厳しく、他人とは距離をとっているが、唯一穂波に対しては信頼のようなものを寄せている。